社会科学研究会

一人の人間を救えない社会科学なんていらないー日本のこと、世界のこと、人間のことを真剣に考え発信します。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

社会と公共性の論理

社会とは何か。今回は、この問いに対して考えてみようと思います。元々、「社会」と言う言葉は日本語由来の言葉ではありませんが、私自身が考える社会というものについて書きたいと思います。「社会」と言った時に、確かに一人の社会や二人の社会というもの…

聖徳太子の政治

今の日本を作ったのは誰なのか。今の日本人の心の淵源は、どこにあるのか。そう考えるとき、私の心には必ず一人の人物の存在が思い浮かびます。それは、聖徳太子という人物です。聖徳太子は、推古天皇の摂政として様々な抜本的な政治改革を行いました。彼が…

東日本大震災ー愛のかたち

2011年3月11日、東日本を中心に大地震が起こりました。私はこの大震災を直接体験したわけではないのですが、震災を直接体験しなかった者として個人的な思いを書きたいと思います。私は2011年3月11日、日本にはいませんでした。その時、私は外国に旅行に行っ…

チトーの目指した世界

かつて、ヨーロッパのバルカン半島に一つの国がありました。その国は、「南スラブ人の国家」という意味を込めてユーゴスラヴィアと呼ばれました。今日は、ユーゴスラヴィア建国の父であり初代大統領でもある人物について書きたいと思います。その人物とは、…

民主主義とは何か

民主主義とは何か。今回はこの問いについて考えてみたいと思います。民主主義とは元々は、少数の市民のための政治でした。紀元前にアテネで民主制が行われていた時、市民の数の割合は全体の約2割程度だったとも言われています。当時は多数の奴隷が存在してい…

心の平和ー新しい安全保障

安全保障の概念は、これまで国内と国外という条件(主権国家)の確立と共に国内の人間、生命、財産等を国外から守るという前提から考察されてきました。それは、17世紀以来の主権国家体制の成立という歴史的な事情を考えれば、当然のことだと言えるでしょう…

国際関係を見る方法

国際関係を見る方法には、様々なものがあります。いかなる部分に着目するかによって、または国際関係を見る立場によって、見解が分かれることは当然のことだといえます。私は、国際関係は基本的にこの見解の不確定さと多様性によって規定されていると考えま…

札幌・姉妹孤立死事件(2012年1月20日)

今回は、ここ数年間で私が最も衝撃を受けた事件について書きます。2012年の1月、北海道札幌市で事件が起こりました。札幌市のあるマンションの一室で、40歳代の女性二人が遺体で見つかりました。この二人の女性は、姉妹でした。お姉さんの方は自らが病気に苦…

TPPと経済ナショナリズム

日本は現在、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の交渉に参加しています。TPP参加の是非について様々なことが言われていますが、TPP参加について反対する立場の一つに経済ナショナリズムといわれるものがあります。簡単に申し上げると、経済ナショナリズムは…

個人主義の日本

かつて日本が、これほどの個人主義の国になったことがあったでしょうか。今や日本という国は、以前には当たり前だったことが出来なくなっているのです。個人主義というものは、恐ろしい病です。個人主義の最も恐ろしい所は、誰もが同じ原則に従わなければな…

日本の外交

日本の今の状況を見て、1853年にペリー(Matthew.C. Perry)が黒船を引き連れて浦賀に来航したというのはそんなに昔の話に思えるでしょうか。はっきり言ってその頃から日本は何も変わっていないのではないか、私にはそう思えます。なぜなら日本は、今も昔も…